スキップしてメイン コンテンツに移動

最新の投稿

ファミコン版天地を喰らう 兵糧システム変更進捗

 ファミコン版の「天地を喰らう」では兵糧システムがストレスになっていると判断して廃止しようとしているのは先日お話しましたが、廃止処理自体は割と簡単に成功しました。しかし考えを少し改めて「兵糧があれば歩く毎に消耗した兵士数が回復する仕様にしてはどうか?」と発想を逆転させてこれを試みる事にします。  現状では一応この処理自体は組み込めるのですが、h兵糧切れを起こした際に兵士数を減少させる処理を行うサブルーチンが戦闘時の兵士数を減らす処理と兼用になっているので、単純にサブルーチンの中身を改変すると今度は攻撃が当たる度に敵・味方共に兵士数が増えていくという現象が発生してしまいました。空き容量が少ない、というか皆無に近いため別途に専用のサブルーチンを設けるというのは難しく、何かいい手がないか考えております。

スーパーファミコンのLoROMイメージのHiROMイメージ化について

 キャプテン翼4や紋章の謎などの各種データ拡張のためにROMイメージの大型化を検討していましたが、LoROM特有の面倒な仕様=8000h単位でバンクが切り替えられてしまうため、大きなデータを移設するには色々と不自由していました。そこで、ふとした思い付きからROMイメージの仕様そのものを変更できないかと試みてみました。簡単に言えばLoROM仕様のROMイメージをHiROM化する事によりバンク切り替えの仕様を8000h単位から倍の10000h単位にしてしまおうという訳ですが、各種プログラムを移動させるとアドレスアクセスのためのデータを全て変更しなければならず、さすがにそれは面倒なので試しに元のLoROMの各バンク8000h毎に8000h分の空データ(=全て「00」や「FF」で埋めたダミー)を挿入し、これにより各アクセスアドレスを変更する事なくデータ位置を変更し、なおかつROMヘッダの15h(00FFD5)に+01してHiROM化してみました。これで理論上はアクセスデータのアドレスを変更する必要はない事になります。

 これによりROM容量は元の倍の容量になってしまいましたが、1.5MBのキャプテン翼4(変更後は3.0MB=24メガバイト)や2.0MBのキャプテン翼5(変更後は32メガイト)はLoROMではなくHiROMとして認識され、かつ本来はメモリマップ上の領域が変更されるはずのSRAMも正常に読み書きがされました。なお、変更前に3.0MBだった紋章の謎は6.0MB(=48メガバイト)に拡張したところ残念ながら正常に起動しませんでした。エミュレーターによるのかもしれませんが、どうやら拡大後のROMイメージが4MB=32メガバイトに収まり、そしてSRAMの容量が8KBのように小さければLoROMの状態でもHiROMの状態でも問題は起こらないようで、正常にROMの中身が所定の位置にメモリマッピングされています。そしてこれを実行した後でメモリの状態を調べてみると、どうやらの400000~7DFFFFはROMの中身の常にLoROMの状態=つまり下位アドレス状態で408000から10000h単位で展開されており、上位アドレス(4000000や500000)には何も書き込まれていません(=「00」の状態)でした。ROMの上位アドレスに書き込んだデータはC00000以下のアドレスから読み込む事が可能で、HiROM化してあれば当然バンクの単位は10000h単位として扱う事が可能です。また、各種アドレスのアクセスにもHiROMと同じアドレスが使用できるようになるので作業性は大幅に向上します。

 これから先どんな不具合が発生するのか十分に調査する必要性はありますが、LoROMのソフトの容量拡大を考えておられる方は従来のようなROMイメージの末端を拡大する方式ではなく、この方式を参考に作業をされてみてはいかがでしょうか。実験に使用したキャプテン翼5のROMイメージ用パッチを作成しましたので、ROMイメージやメモリの構造がどのように変化するのか確認してみたい方は以下のURLからダウンロードして下さい。


https://ux.getuploader.com/retrogamelaboratory/download/86

コメント

人気の投稿

第4次スーパーロボット大戦 改造コスト&改造数値分岐パッチを公開しました

第4次スーパーロボット大戦 初期型ROMと後期型ROMの物理的な見分け方と入手方法