天地を喰らうシリーズは策略を使うにあたって「軍師」に任命された武将がいないと使用不能になるのですが、軍師に任命された武将は戦闘が開始されると隊列の一番後ろに配置され、隊列が6人以上になると直接戦闘に参加できなくなるというシステムになっています。これがいわゆる文官タイプ(武力や兵士数が低く知力が高い傾向の武将)であればまだいいのですが、劉備や馬謖や姜維のように文武両道の武将を軍師に任命する必要がある場合は事情が変わってきます。そこで、軍師に任命した武将がどのような処理で隊列の一番後ろに回されてしまうのか調べてみました。その結果、大まかに言うと「戦闘開始時にまず隊列の人数をチェックし、6人未満である場合は各武将の状態をチェックし、正常であれば隊列の位置そのまま、それ以外の状態の武将は隊列の最後尾に変更する。6人以上の場合は軍師を隊列の最後尾に移動させるが、負傷中の武将がいる場合は更に軍師の後ろに配置する」という処理内容でした。ここで言う武将の状態は「00=負傷中(戦闘不能)、40=軍師、80=正常、C0=正常かつ軍師」の4種類で、この処理内容を変更すれば軍師に任命した武将も隊列の変更がないまま戦闘に参加できそうです。つまり「隊列が6人以上でも6人未満でも武将が正常な状態であれば隊列の位置そのままを維持し、負傷中の武将のみ隊列の最後尾に変更する」とすればよいのではないでしょうか。この仮説を基に改変を行い、成功すればパッチとして公開する予定です。
地形適応バグ修正パッチですが、分岐判定の設定にミスがあり正しく機能していない事が判明しました。大変申し訳ございません。修正して正しく機能するものに差し替えました。内容や機能に関してはお手数ですが「第4次スーパーロボット大戦 キリマンジャロバグ修正パッチを公開しました」の記事(https://www.retrogamelaboratory.com/2023/10/4_01463647301.html)をご確認下さい。また、ダウンロードは以下のURLから可能です。本来のソフトに存在する不具合なのでパスワードは設定していません。
なお、動画の内容は以下の通りです。
・バグ修正前
ネェル・アーガマ:
攻撃力…1390(メインメガ粒子砲)x1.0(メガ粒子砲の地形適応/陸A)x1.1(ブライトの遠距離補正)x1.0(ブライトの気力)x0.6(ユニットの総合地形適応/陸D)1529→最終攻撃力1529
防御力…370(ネェル・アーガマの装甲値)x1.0(ブライトの気力)x0.6(ユニットの総合地形適応=陸D)=917
バウ:
攻撃力…1940(ビームライフル)x1.0(ビームライフルの地形適応/陸A)x1.07(ティターンズ兵の遠距離補正)x1.0(ティターンズ兵の気力)x0.8(ユニットの総合地形適応/陸C)=1660.64(端数切り捨て)→最終攻撃力1660
防御力…420(バウの装甲値)x1.0(ティターンズ兵の気力)x0.8(ユニットの総合地形適応=陸D)=336
ネェル・アーガマの与ダメージ…917-336=581
バウの地形効果(雲/防御5%アップ、厳密には被ダメージを5%軽減)による補正…581x0.95=551.95(端数切り捨て)→ネェル・アーガマの最終与ダメージは「581」
バウの与ダメージ…1660-222=1438→バウの最終与ダメージは「1438」
・バグ修正後
ネェル・アーガマ:
攻撃力…1390(メインメガ粒子砲)x1.0(メガ粒子砲の地形適応/空A)x1.1(ブライトの遠距離補正)x1.0(ブライトの気力)x1.0(ユニットの総合地形適応/空B)=1529
防御力…370(ネェル・アーガマの装甲値)x1.0(ブライトの気力)x1.0(ユニットの総合地形適応=空A)=370
バウ:
攻撃力…1940(ビームライフル)x1.0(ビームライフルの地形適応/空A)x1.07(ティターンズ兵の遠距離補正)x1.0(ティターンズ兵の気力)x1.0(ユニットの総合地形適応/空B)=2075.8(端数切り捨て)→最終攻撃力2075
防御力…420(バウの装甲値)x1.0(ティターンズ兵の気力)x1.0(ユニットの総合地形適応=空B)=420
ネェル・アーガマの与ダメージ…1529-420=1109
バウの地形効果(雲/防御5%アップ、厳密には被ダメージを5%軽減)による補正…1109x0.95=1053.55(端数切り捨て)→ネェル・アーガマの最終与ダメージは「1053」
バウの与ダメージ…2075-370=1705→バウの最終与ダメージは「1705」
(雲の上は地形効果として「防御5%アップ」と表示されますが、厳密には「防御xx%アップ」とは「最終ダメージがxx%減少する」という仕様のため、このようなダメージになります)
今回初めて気が付いたのですが、地形効果の「防御」の適用は「防御力」に対してではなく「最終ダメージ」に対するものだったのですね(よく調べてみたら双葉社さん刊行の第4次S攻略本に「地形係数」としてチラッと書かれてはいますが、詳細までは記されていませんでした)。仮に「防御10%アップ」の地形であれば意味が「最終防御力の上昇」ではなく「最終ダメージの軽減」というのは意外かつ重要な要素で、最終ダメージが10%軽減されるという意味(正確に言うと100-10=90で「最終ダメージが90%(0.9)に減少」という意味)になりますので、少なくともこの時期のウィンキースパロボでは地形を有効に活用しない手はないと改めて感じさせられました。
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