先日「3桁刻印の紋章の謎のROMカートリッジはまだ見た事がない」と書きましたが、本日ようやく某中古ゲームショップで見つける事ができたので購入してきました(外箱も取扱説明書もないROMカートリッジのみの商品です)。シールの刻印がかなり薄く、何度撮影しても上手く撮影できなかったので今回は写真の掲載はしませんが、背面シールの刻印は「00D」という、よくある後期ROMではお馴染みの数字2桁+アルファベット1文字構成の構成となっています。しかしAやBはともかく、Dという刻印は初めて目にします。
さて、SFCのROMカートリッジの刻印の原則から考えるとこのソフトが修正版だと思うので早速中身を吸い出して内容を確認したところ、結論から言うと中身は残念な事に初期バージョンでした。念のためバイナリエディタでバージョン情報や所有している初期ROMのデータと差分を確認しましたが、やはり完全に同じでした。最近流行しているという偽カートリッジの可能性も考え、更に特殊ドライバーでネジを外して中身の基盤を物理的に確かめたのですが、これも元々所有している初期ROM(背面のシール刻印は「34」)と全く同一の正規の基盤で、任天堂による1993年生産を示すプリントが記載されています。可能性として考えられるのは「元々の所有者が汚れが酷いなど何らかの理由で初期ROMと後期ROMの背面部分を入れ替えた」というものですが、「バッテリーバックアップ用のボタン電池を任天堂に交換依頼した場合、交換済みの証拠としてそれを示す刻印が打たれた背面シールに張り替えていた、または刻印を追加していた」という可能性も捨てきれません。大半のソフトではバグが修正された後期版は刻印のアルファベットがAかBである事が多いので、Dとは「電池交換済み」の「D」を示す記号なのかもしれませんね。
今回は残念な結果になってしまいましたが、これにめげずに引き続き3桁刻印の後期ROMを探してみようと思います。
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