あまり知られていない不具合ですが、SFC版第3次スーパーロボット大戦のガザC(MS形態)のユニットグラフィックはよく見ると上の写真のように左足(足を交差させている可能性があるので本当は右足かもしれませんが)の踵が欠けてしまっています。これはEXのディアブロのように画像データが壊れているのではなく、画像データを表示させるためのタイルデータのサイズ指定ミス(タイルNo.0Eの16x16サイズ表示指定の部分が8x8サイズ表示指定になっている)によるものなので、これを正常な状態に表示できるように修正してみました。これによる「本来の」ガザCのグラフィックは、以下の写真のようになります。
そんなに変わっていないようにも見えますが、よく見比べてみると左バインダーの下側に踵のようなものが表示されるようになっているのが確認できると思います。調べてみたところ、どうやら当時のSDガンダム関連商品で使用されたイラストが元になっているらしく、伝説のRPG「ガイアセイバー」のガザCもほぼ同じような感じのポーズでした。SDガンダム世代ではないのでこの辺り事情には詳しくないのですが、きっとデザイン料を浮かせるためにバンダイの各関連企業で同じ原画を使い回していたのでしょうね。需要があるかどうか分かりませんが、グラフィック修正用のパッチを作成しました。以下のURLからダウンロード可能です。元々のソフトに存在するバグなのでパスワードは設定していません。
https://ux.getuploader.com/retrogamelaboratory/download/51
第3次に関してはこれから大々的に調査する予定はありませんが、今回の調査でEXと同じ手順を踏めば各種グラフィックやパレット、タイルパターンなどの変更・追加ができる事が判明しましたので、気が向いたら機体やパイロットの追加、シナリオのイベントコードの調査などを実施するかもしれません。容量や仕様的には正直なところ第2次Gをどうこうするよりも簡単だと思いますので、時間に余裕があればシナリオ上では真のルートとされるクワトロ加入→ガトー救助→月面ルートでNPCとしてアクシズで登場するに留まるメキボスとグレイターキンを正式に自軍ユニットとして使用できるように変更したり、アフリカルートで鉄甲鬼を説得して仲間に加えるイベントやヘンケンの要請に従ってエマをラーディッシュ隊に送る代わりにリュウとハヤトを残すかどうか選択できるといったイベントを追加してみたいですね。
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