第3次スーパーロボット大戦の仕様として以前から気になっていた反撃命令の「必ず回避か防御せよ!」の判定処理ですが、「装甲値が350を超えると防御を選択する」と説明されている事が多いものの、実際にプレイしてみると機体の装甲値が350以上でも回避を選択するパイロットが存在する場合もあり、この説明が事実かどうかいまひとつ不明であったため、一体どのような基準で判定を行っているのか気になり該当する箇所を解析してみたところ、結果から言うとそのような単純な処理ではありませんでした。 実際の基本的な判定処理は「この攻撃による最終与ダメージで防御を選択しても被攻撃側が撃墜される場合は回避、撃墜されないだけのHPが残っている場合は被攻撃側の装甲値/2-被攻撃側の反応値の結果が1以上であれば防御、0であれば回避」という内容(なお、実際は機体の装甲値は内部データでは表示数値の1/10という設定値を10倍化して表示しているので、「設定装甲値の5倍-パイロットの反応値」で計算されています)でした。例えば機体の装甲値が350(内部データでは35)でパイロットの反応値が180の場合は「175-180=-5」という結果になり優先して回避を選択し、同じく装甲値が350でもパイロットの反応値が160の場合は「175-160=15」という結果になり優先して防御を選択するという事になります(なお、この判定値には精神コマンド「集中」による直感値補正も含まれますので、集中を使用していると回避を選択する事が多くなります)。このような判定方法のため、回避を選択しても最終命中率が100%になるパイロット(特にブライト)が防御を選択せずに頑なに回避を選択するような状況が発生するというわけです。これが例えば「回避を選択した場合に最終命中率が50%以下になる場合は回避を選択、51%以上の場合は防御を選択する」というような判定基準であればよかったような気がするのですが…。 そこで、この判定基準を先述したような内容に変更できないか試してみる事にします。恩恵を受けるパイロットはごく僅かではないかと思いますが、第3次ではなかなか実現が難しかった囮役のユニットを作る事も可能ではないでしょうか。回避を選択する命中率の基準値をどの程度にするかまだ決めかねておりますが、とりあえずは例に挙げたような50%を参...
今回はSFC版の第3次スーパーロボット大戦を実験台として、行動終了後に変形や精神コマンドの使用、空中や地中にポジショニングチェンジできるように仕様変更できないか試してみる事にしました。結果は写真の通りで、プロトゲッターロボが行動終了後に変形と精神コマンドを実行できるようになりました(同じ要領で行動終了後でも攻撃コマンドを表示・実行させる事もできましたので、残弾やENがある限りひたすら攻撃を続けるような特殊能力を作る事も可能です)。また、スーパーガンダムやグレンダイザー、リ・ガズィやGP03のような分離・合体可能ユニットも同様に行動終了後に分離が実行可能になっています。但し、合体可能ユニットはサブユニット側のフラグ管理の関係である条件を満たすと無限移動(無限攻撃はできません)が可能になってしまうため、合体可能ユニットに関しては行動終了後には分離できないようにしています。 なお、写真では宇宙のため表示されていませんが、実際には行動終了後に空中から地上や地中などにポジショニングチェンジするコマンドが表示されます。これにより、例えば閃きで敵の攻撃を回避した後にまだ精神ポイントが残っていればもう一度閃きを使用しておくといった事や、万丈がまだが2回行動ができない状態でもダイファイターで移動して爆弾で攻撃し、行動終了後にその場でダイターン3やダイタンクに変形して敵フェイズに備える、といった運用も可能になります。同じような処理をEXや第4次でもできるようになれば可変機や分離合体機の移動後の運用の幅が広がったりヒット&アウェイの再現も可能になりますので、そちらも暇を見て解析してみる予定です。